サウンドエフェクトとミュージック
ビデオは、基本的には視覚的なメディアと考えられますが、ムービーにおけるサウンドの役割は、画面上の画像と同じくらい重要となります。
長編映画やテレビ番組の作品には、撮影中に録音された会話などを始めとする、さまざまなオーディオが含まれています。Studio で作成するムービーの場合、このような未処理のサウンドトラックは、ビデオといっしょにキャプチャモードで取り込まれます。取り込まれたサウンドは、[ムービーウィンドウ] の [タイムライン表示] の、ビデオトラックの下のメインのオーディオトラックに表示されます。Studio Plus では、オリジナルのオーディオは、オーバーレイオーディオトラックにも表示されます。
ほとんどの商業用作品には、ドアを閉める、車の衝突、犬の鳴き声などのサウンドエフェクトが必要となります。さらに、作品のために特別に作曲された音楽、録音された曲なども使用されます。また、ナレーションやその他のカスタマイズされたオーディオも必要となります。
Studio では、このようなアドオンサウンドをムービーで利用することができます。
· Studio には、初心者にでも手軽に利用できるwav フォーマットのサウンドエフェクトが、インストールされています。さらに、これ以外のサウンドエフェクトも、さまざまなソースから取り込むことができます。
· Background music ツールにより、さまざまなスタイルで好みの長さのミュージックトラックを自動的に作成できます。
· アルバムからタイムラインに mp3 ファイルをドロップする、または [CD オーディオ] ツールを使って オーディオまたはmp3 トラックを CD からインポートすることができます。
· [ナレーション] ツールを使うと、編集したビデオのプレビューを見ながら、ナレーションやコメントを付け加えることができます。
ムービーウィンドウでは、どのようなオーディオも、クリップとして作品に追加されます。クリップとして追加されたオーディオは、ビデオクリップや静止画像と同じ方法で移動、トリム、編集することができます。
ムービーにサウンドクリップを追加すると、フェードやその他の音量調整を使って修正できるようになります。フェードとクロスフェードを使用する簡単な方法は、作成したオーディオクリップにトランジションを追加する方法です。
ステレオまたはサラウンドミックスでクリップを調整することも可能です。さらに、クリップ内で任意の場所に配置できます。また、ノイズリダクションやリバーブ、その他の Studio のオーディオエフェクトも適用できます。
利用状況: サラウンドサウンドは、Studio Plus のみでサポートされます。
「サラウンド」ミックスは、DVD 作品にシアタースタイルのエンベロープサウンドフィールドを提供する、標準の 2 チャンネルを越える機能です。Studio を使うと、ミックス内の各トラックの位置を個別に設定し、任意の方向に必要に応じてトラックの「パン」(スムーズまたは突然に再配置する)することができます。
Studio を編集しながらサラウンドサウンドをプレビューするには、5.1 チャンネル出力をサポートするサウンドカードが必要です。
注:プレビューモードでサラウンドミックスが聞こえない場合でも、DVD では正しく再現されますが、サラウンドのプレビューを使うと、より正確なミキシングが行えます。
サラウンドサウンドトラックは、次のいずれかの方法で DVD に出力できます。
· Dolby Digital 5.1 形式では、6 つのサラウンドチャンネルのそれぞれを分散してディスクに保存し、5.1 をサポートするサラウンド再生システムで再生したときに、該当するスピーカーに直接信号が送られます。
· Dolby Digital 2.0 形式では、サラウンドミックスが 2 つのチャンネルにエンコードされます。Pro Logic または Pro Logic 2 デコーダを備えたシステムまたは 5.1 以上のスピーカーレイアウトで DVD を再生すると、オリジナルのサラウンド情報が再現されます。他のシステムでは、エンコードされたサウンドドラックは従来のステレオオーディオとして再生されます。
Studioを使うと、作成したムービーのサウンドトラックをwav (PCM)、mp3 または mp2 形式のオーディオファイル出力できます。普段通りに[ムービー作成]モードで[ファイル]タブを開き、ファイルタイプに[オーディオ]を選択します。標準ファイルタイプ用の一般設定を含む複数のプリセットが利用可能です。[カスタム]プリセットを使うと、タイプや出力ファイルの設定が自由に行えます。
サウンドトラックファイルの出力用プリセット