[ボタン] セクション
ボタンは、タイトルをインタラクティブなメニューに変える魔法の素材といえます。タイトルエディタアルバムのこのセクションは、編集されるメニューやタイトルがメインビデオ トラックにある場合のみ使用できます。これはメニューを配置できる唯一のトラックです。
ボタンは、広い意味でユーザーが何らかの方法で操作できる画面の領域です。ボタンは、外観ではなくユーザーが操作したときに実行される動作によって分類されます。ボタンの外観は、その動作を明確に示すようなものを選択するべきですが、絶対に必要でありません。ボタンには、次の 4 つのタイプがあります。
· 標準:このタイプのボタンをクリックすると、ほかのチャプタ(標準のビデオ)やメニューに移動して再生が行われます。ボタンとターゲットとの間のリンクは、タイトルエディタではなく、 [クリップのプロパティ] ツールで作成されます。
· サムネイルボタン:サムネイルは、標準タイプのボタンの特殊な形式で、リンク先のムービーの一部からとったサムネイルフレーム(または、動画サムネイルプレビュー)を表示します。
· 前へボタン:このボタンは、複数のページを持つメニュー(標準ボタンまたはサムネイルボタンのリンクが、1 ページにはおさまりきらないほどたくさんあるメニュー)の 2 ページ目以降に表示されます。[前へ] ボタンは、1 つ前のメニューページにリンクされます。
· 次へボタン:このボタンは、複数ページメニューのうち、最終ページ以外のページに表示され、その後に続くページにリンクされます。
Studio にあらかじめ用意されているボタンアートには、各タイプのボタンの例がいくつか含まれています。各ボタンは、Targa(tga)フォーマットの画像ファイルです。Adobe PhotoShop や Paint Shop Pro のようなアートプログラムで見ると、ボタン画像の透明部分や、サムネイル表示用の特別な領域が、画像に含まれているアルファチャンネルによって定義されていることがわかります。
[フォルダ] ボタンは、これまでと同じく、表示される画像を取得するディスクディレクトリの選択に使います。
あらかじめ用意されたボタンを利用するには、そのボタンをアルバムから編集ウィンドウにドラッグします。編集ウィンドウにドロップされたボタンは、ボタンオブジェクトになります。ボタンオブジェクトは、本質的に画像オブジェクトと同じです。
用意されたボタンには、ファイル名によってデフォルトの動作が決められています。ただし、[ボタン] セクションのドロップダウンリストを使うと、現在選択中のオブジェクトに新しいアクションを割り当てることができます。このリストにある最初の選択肢である「ボタン以外」を選択すると、オブジェクトから動作が削除され、通常のグラフィックに変わります。他の選択肢は、前述のボタンタイプに対応しています。
ヒント:これは、動作を決めるボタンの外観ではなく、メニューから選択したボタンの外観であることに注意してください。
DVD メニューでは、ユーザーがメニューを見ているときに、現在のボタンがハイライト表示されます(VCD や S-VCD のメニューはハイライト表示されません)。特別のアクティブハイライト表示により、動作を実行する前にそのボタンがほかのボタンと区別されます。(このハイライト表示エフェクトは、プレーヤでプレビューできます。また、マウスやプレーヤの DVD コントロールを使ってメニューを操作することもできます。)
タイトルエディタでは、ハイライト表示で使われる色と、ハイライト表示の描画方法を制御するスタイルオプションを使用できます。この設定コントロールは、[ボタンタイプ] リストの下にあります。
[アクティブ]、および [選択済み] のカラーパレットをクリックすると、作成しているメニューにもっともよく合うハイライト表示色を設定できます。ディスクにあるすべてのメニューで一定のハイライトカラーを使うと、メニューがわかりやすくなります。
左から右に、次の 3 つのハイライトスタイルがあります。
· 矩形:ハイライト表示は、ボタンを囲む矩形として描かれます。
· ボタンの形:ハイライト表示は、ボタンの形状にかかわらす、見える部分に適用されます。
· 下線:ボタンに下線が引かれます。
ハイライト表示オプションは、アルバムから取り込んだボタン画像だけでなく、どのようなタイプのオブジェクトから作ったボタンにも適用できます。タイトルエディタでの作業中に、ボタンのハイライト表示を無効にする場合は、[ハイライトスタイル] チェックボックスの選択を解除します。