分割編集
「分割編集」では、1 つのトラックが次のフレームに移行する前にもう一方のトラックが次のフレームに移行するように、クリップのオーディオとビデオを別々にトリムします。
注: Studio Plus では、分割編集は、ここで説明されている方法と同じような方法を使って、オーバーレイおよびオーディオトラックで実行されます。
「L カット」では、ビデオが同期オーディオに先行し、「J カット」では、オーディオがビデオに先行します。
ヒント:ここで説明されている手順を行う場合にトリミングをより早く正確に行うには、[クリップポプロパティ] ツールをするとよいでしょう。ツールを開くには、作業を開始する前にビデオクリップのいずれかをダブルクリックします。
L カットでは、新しいビデオへの移行がオーディオの移行よりも先に発生します。
講義を撮影する場合に、講義の内容を示すために、講師の映像から旅行や自然の映像へ頻繁に移行(カット)されるようなビデオを考えてみましょう。
オーディオとビデオが同時に切り替わります。
この時、オーディオとビデオを同時に切り替えるのではなく、講師の声を続くシーンにかぶせたいような場合があります。この効果により、風景の映像が講師の説明に関連しているものであることをより明確に示すことができます。
完成したクリップでビデオとオーディオクリップの境界が、L 字型になっていることに注意してください。
オーディオがビデオの後に切り替わっています。結果は、境界が「L」字型に見えます。
このテクニックは、さまざまな場合に応用できます。2 番目のクリップのビデオが最初のクリップのオーディオを提供するような場合は、このテクニックを使用します。
L カットを行うには:
1. ビデオにかぶせる音声のフレームや時間(秒)を簡単にカウントできるようにタイムラインを調整します。
2. 左側のクリップを選択し、オーディオを終了させる点まで右側にトリムします。
3. オーディオトラックをロックします。ここで、次のクリップのビデオが開始される位置まで同じクリップのビデオの右端を左にドラッグします。
4. オーディオトラックをロックしたまま、2 番目のクリップのビデオを 1 番目のクリップに合うまで左にドラッグします。
トリムしても 2 つ目のクリップの開始点まで十分な長さのビデオがない場合は、ビデオおよびオーディオから十分な量をトリムしてからもう一度実行します。
5. オーディオトラックのロックを解除します。
これで、ビデオが 2 番目のクリップのオーディオより先行して切り替わります。ビデオは 1 番目のクリップの終わりからトリムされ、オーディオや 2 番目のクリップの開始からトリムされます。
J カットでは、ビデオが切り替わる前に、新しいオーディオに切り替わります。この手法は、2 番目のクリップのオーディオがシーンの素材を視聴者に説明するような場合に効果的です。
講義の例では、補間した映像の終わりで講師の映像に切り替わる場合を考えます。ビデオが講師の映像に切り替わる前に講義の次の部分がサウンドトラックに現れるようにすると、変化があまり唐突ではなくなります。
この場合のクリップの境界は、下のように J の字になります。
オーディオがビデオより先に切り替わります。結果は、境界が「J」字型に見えます。
J カットを行うには:
1. ビデオにかぶせる音声のフレームや時間(秒)を簡単にカウントできるようにタイムラインを調整します。
2. L カットと同じように、左のクリップの右端を、ビデオとオーディオを同時に、かぶせる分だけ左へトリミングします。
3. オーディオトラックをロックします。今度は、同じクリップのビデオトラックの右端を、かぶせる間隔分だけ右にドラッグします。
4. オーディオトラックのロックを解除します。
これで、オーディオがビデオより先に 2 番目のクリップに切り替わります。
注:L カットと J カットは上記以外の手順でも実行することができます。例えば J 字カットは、ビデオトラックをロックしたまま、ビデオの任意のスタート地点まで右側のクリップをトリムし、オーディオ領域を左側のクリップのオーディオに重なる左方向にドラッグすることもできます。