ディスクメディアへの出力
Studio は、必要なディスク書き込みハードウェアがシステムで使用できる場合は、VCD (ビデオCD)、S‑VCD (スーパービデオCD)、DVD、HD DVD、およびBlu-rayディスクにムービーを直接出力することができます。
システムに DVD 書き込み装置がなくても、Studioは「ディスクイメージ」を作成することもできます。ディスクイメージとはファイルセットで、ハードドライブのディレクトリのディスクに保存される同じ情報を含んでいます。イメージは、後でディスクに書き込むことができます。
システムに CD レコーダやDVDレコーダが装備されている場合には、Studio を使って VCD や S-VCD のディスク、または、CD‑R や CD‑RW のメディアを作成することができます。
作成した VCD ディスクは、次の装置を使って再生できます。
· VCD、または S-VCD プレーヤー。
· 一部の DVD プレーヤ。ほとんどの DVD プレーヤは、CD‑RW メディアを扱うことはできますが、CD‑R を正しく読み取ることはできません。また、ほとんどの DVD プレーヤは VCD フォーマットも扱えます。
· CD や DVD ドライブが装備され、Windows Media Player のような MPEG1 再生ソフトウェアをインストールしたコンピュータ。
作成した S-VCD ディスクは、次の装置を使って再生できます。
· S-CD プレーヤー。
· 一部の DVD プレーヤ。ほとんどの DVD プレーヤは、CD‑RW メディアは扱えますが、CD‑R を正しく読み取ることはできません。ヨーロッパや北米地域で販売されている DVD プレーヤでは、通常、SVCD ディスクを読み取ることはできませんが、アジア地域で販売されているプレーヤには、このタイプのディスクを再生できるものもあります。
· CD、またはDVDドライブとMPEG‑2再生ソフトウェアを装備しているコンピュータ。
システムに DVD 書き込みドライブが装備されてる場合には、Studioは次の3つのDVDディスクを作成することができます。標準 (DVDプレーヤー用)、HD DVD プレーヤー用のHD DVDフォーマット、およびBlu-rayプレーヤー用のAVCHDフォーマット。
システムにHD DVDまたはBlu-ray書き込みドライブが装備されている場合は、そのドライブがサポートする任意の記録可能メディアに記録することができます。
標準DVD ディスクは、次の装置を使って再生できます。
· 書き込みドライブで作成した記録可能な DVD フォーマットを扱える任意の DVD プレーヤ。ほとんどのプレーヤは、一般的なフォーマットを扱えます。
· DVD ドライブを装備し、適切な再生ソフトウェアがインストールされているコンピュータ。
· 任意のHD DVDプレーヤー.
HD DVD フォーマットのDVD、HD DVDディスクは、次の装置を使って再生できます。
· Microsoft Xbox 360が装備しているドライブを含むHD DVD プレーヤー。
· HD DVD ドライブを装備し、適切な再生ソフトウェアがインストールされているコンピュータ。
AVCHDフォーマットのBlu-rayディスクまたはDVD ディスクは、次の装置を使って再生できます。
· Panasonic DMP‑BD10、Playstation 3、Blu-rayプレーヤー(すべてのプレーヤーがAVCHD形式に対応している訳ではありません。)
· Blu-rayドライブを装備し、適切な再生ソフトウェアがインストールされているコンピュータ。
Studio では、次の 3 つの手順を使ってディスクまたはディスクイメージを作成します。
1. まず、ディスクに保存するための MPEG にエンコードされた情報を生成するために、ムービー全体をレンダリングします。
2. 次に、ディスクをコンパイルします。この段階で、ディスクで使用する実際のファイルとディレクトリ構造が作成されます。
3. 最後に、ディスクを書き込みます。(ディスクイメージだけで、実際のディスクを作らない場合には、この手順はスキップします。)
ディスクまたは ディスクイメージにムービーを出力するには:
1. [ディスク] タブをクリックして、次の図を表示します。
2 つの円はディスクの使用状況を要約したものです。上の円は、ムービーの作成中に必要なハードドライブストレージの容量を示しています。もう 1 つの円は、ムービーがディスクに書き込まれる所要時間を示しています。
上の [フォルダ] ボタン を使用して、補助ファイルを保存するのに Studio が使用するハードドライブの場所を変更します。作成した ディスク画像もこのフォルダに保存されます。下に表示されているボタンは、複数のデバイスがある場合は使用する書き込みハードウェアを選択することができます。
2. 使用するディスクのタイプを選択し、次に目的に一番合ったビデオ画質/ディスクの使用プリセットを選択します。
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出力設定を細かく調整したい場合は、[カスタム]プリセットを選択して、[設定] ボタンをクリックして、 [ディスク作成]オプションパネルを表示します。
3. [ディスクの作成] という緑のボタンをクリックします。上記の手順(レンダリング、コンパイル、必要に応じて書き込み)が実行され、[ディスク作成] オプションパネルで指定したディスクまたはディスクイメージが作成されます。
4. 書込み操作が終わると、ディスクが自動的に取り出されます。
それぞれのディスクフォーマットの違いは、ビデオの画質とフォーマットの特徴に関係しているといえます。
· VCD:ディスク 1 枚につき約 60 分の MPEG-1 ビデオを保存できます。品質は DVD の約半分です。
· SVCD:ディスク 1 枚につき約 20 分の MPEG-2 ビデオを保存できます。品質は DVD の約 3 分の 2 です。
· DVD:ディスク 1 枚に付き約 60 分のフル画質 MPEG-2 ビデオを保存できます。(ディスクレコーダーがデュアルレイヤレコーディングをサポートしている場合は 120 分保存できます)。
· DVD (AVCHD):レイヤー 1 つに付き約 40 分のフル画質 AVCHDビデオを保存できます。
· DVD (HD DVD):レイヤー 1 つに付き約 24 分のフル画質 DVD HDビデオを保存できます。
· DVD HD:レイヤー 1 つに付き約 160 分のフル画質 DVD HDビデオを保存できます。